富山県6品目の国の伝統的工芸品「越中福岡の菅笠」の製作技術継承者
高岡民芸株式会社では、富山県6品目の伝統的工芸品に指定された「越中福岡の菅笠」を制作・販売しています。その製作技術の継承者として活動している、菅笠作家の「中山 孝志(煌雲)」さんを紹介します。
現在の菅笠業界は、職人の高齢化が進み、笠縫職人の平均年齢は80歳以上、職人は年々減少しているという厳しい状況です。そんな中、若手菅笠作家として現在注目を集めているのが中山さんです。従来からの伝統的な菅笠の製作はもちろん、オリジナルの菅笠や、菅笠の材料のカサスゲを使った加工品の製作などを行っています。
平成29年に第3回菅笠コンテストにて新人賞を受賞したほか、高岡クラフトコンペティション2017にて奨励賞を受賞。その他、数々のメディアにも取り上げられ、菅笠の魅力を様々な方面から発信しています。
「越中福岡の菅笠」は2017年11月末に伝統的工芸品に指定されたばかり。高岡クラフツーリズモでは、初めて菅笠づくりの現場に皆様をお迎えします。この機会にぜひ、民芸品の用の美の魅力を感じて頂きたいと思います!
「高岡民芸株式会社」は、高岡クラフツーリズモBコース「その場で加工!?伝統産業実演・体験コース」でご覧いただけます。
会社名 | 高岡民芸株式会社 |
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住所 | 933-0353 高岡市麻生谷403 |
TEL | 0766-31-1311(代表) |
ホームページ | http://takaokamingei.co.jp/ |
仕事内容
菅笠の製作は、従来は分業制で、工程ごとに別の職人が行ってきました。しかし当社では、菅笠の材料であるカサスゲの栽培から行い、スゲの選別、笠骨製作、スゲの縫いつけまで一貫して行い、より美しさにこだわった高品質な菅笠を製作しています。
また自社オリジナルの六角形の菅笠「六方」を製作。この作品は高岡クラフトコンペティション2017で奨励賞を受賞。菅笠を「製品」としてだけではなく「作品」としても認められるきっかけを作りました。
2018年には、八角形の菅笠「平成の御車山(八方一文字)」を発表。独自の感性で新たな作品を生み出し続けています。
クラフツーリズモ参加者の皆様へ
皆さん「菅笠」のことはご存知ですか?農作業で使ったり、時代劇で見かけたり、踊りで使われていたりもしますが、実際に手に取ってみられたことはありますか?どんな工程で作られているのかをご存知ですか?
ぜひ今回のツーリズモに参加して、まずは「菅笠」ってどんなもの?というところから知って頂ければと思っております。
Gallery
中山さんは、「津軽三味線芸人 中山孝志・安藤有希子」として芸能活動も行っています。
ホームページはこちらです。http://www.geocities.jp/nakayama_andou/
地元高岡のケーブルテレビでは、人気番組「高岡しっとる検定」のリポーターとしても出演しています。
番組はインターネットで無料で見られます。中山さんの職人以外の顔もぜひご覧ください。
高岡ケーブルネットワーク 高岡放送部「高岡しっとる検定」